さりげなくニュースNo.279

「アメリカは対中国協調に舵を切った。」

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世界がアメリカから離れようとし始めた。そうアメリカが感じ始めたとしたら、アメリカの不安はいやがうえでも高まるであろう。1941年の真珠湾攻撃までは世界から離れてあることが、むしろアメリカの自信であった。

 相対的に経済の衰退化に至った現在のアメリカに余裕はない。世界の国々は賢くなっている。そんな変化のの中にある。識字率は中東で軒並み90%台になり、かろうじて80%台にサウジアラビア、シリア、リビアとなっている。イランも90%台に届こうとしている。アメリカが弱い国として攻撃しやすい国々の識字率は軒並み上がってきている。この識字率の上昇は教育的、人口学的と並んで民主主義的安定化の基盤である。こうなると、下手なイデオロギーを引っさげての軍事行動は、そう易々とはできなくなる。

 またアメリカがもっとも恐れる、アメリカ不要論が高まることである。経済が相対的に落ち込んでいる割には世界からカネを取り立てる技術を確立したアメリカである。現在の近々にあっては、ここが生命線である。ヨーロッパや日本が自分の影響地域を編成しようものならアメリカの不安はいやがうえでも高まることになる。

 アメリカはここ何年間はカネ集めシステムを確実なものとするための行動をなされなければならない宿命にある。世界の中心であり続けるためには、世界への政治的、軍事的攻撃を強めなければならない。

 以上の視点から、最近の特筆すべき誤報報道にからむ、対アメリカへのわが国の本音があった。

 経済産業省が発信源のものであった。わが国の年金資金140兆円をアメリカのインフラ投資にさしだそうというものであった。

 政権内の成りあがり者に対して政権中枢は、驚きのあまり震え上がった。ここまではなにがなんでもやり過ぎだろうという驚きであった。しかし、やりかねない。対米従属はわが国の国是であり、官僚独裁のシステム化のもとでは、あながち否定できないことである。余談になるが、アメリカによる原爆投下は人類に対する犯罪のカテゴリーに入るかという検証が済んでいないわが国は、精神的にアメリカとは対等の国ではない。隷属国である。フランスとの核の共有をなすドイツ。アメリカからの独立をなしえた。それとの比較で、わが国はいまだ独立国ではない。ではなぜ独立ができないのか。それはわが国を取り巻く近隣国との地域連結が出来ていないからである。

 アメリカが一番恐れることは、日本にしろヨーロッパにしろ地域協調のもと固まられることである。

 現在の状況ではアメリカの不安は杞憂となりつつある。ヨーロッパにおける極右政党の支持上昇である。フランスのFNルペン党首、ドイツAfDペトリ党首、いずれも女性党首にしてユーロからの離脱を志向している。移民にかんしても制限をもとめようとする政策を掲げ躍進している。

 少し不可解なことは、トランプ大統領が派手に打ち上げたTPPからの離脱である。TPPは中国にとって最も痛烈な打撃となるものであった。ここにすべての対中国、今後の政策を占うことができる。

 親中派の最右翼である元国務長官キッシンジャーの存在を無視できない。

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