さりげなくニュースNo.275

「アメリカのシステムは2050年まではもつまい」

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 ここに心性を表すパラメーターとしての数字がある。ロシアに関するものだ。自殺率についての数字である。

 1900年代後半は共産主義制度が崩壊して国民がもっとも苦しい時期でもあった。1991年から自殺率は上昇を始めピークには10万に当たり40人をこえた。同時に国の経済的しんどさの隠しきれない数字としての乳児死亡率は1.000人当たり17人という高い数字となっている。男子の平均寿命は57才とかつての最悪を記録した。1994年である。

 歴史上最強の共産主義システムを構築した国が自らの手で解体させた歪は強烈な副作用となってこの国に襲い掛かった。現在の中国のように市場経済への移行を強力な中央権力によってコントロールしながらの移行ではなかった。

 この間アメリカのユーラシア大陸への介入を虎視眈々と狙い続けることになる。いくらロシアが崩壊の寸前にあろうが、これまでも今後もロシアが最大のライバルであり、ロシアがある限り枕を高くして安眠などできはしない。アメリカとはこういう立場の国である。

 この自殺率40人という数字は、比較の意味で昨年の山形県の数字は21人ということで、全国で6番目だと大騒ぎをした数字である。40人がどけだけの多い数字であるかを知ることができる。

 アメリカとしてはロシアという国を三分割してその一つでも奪いとれたら大成功、今後100年の安泰であると真剣に考えたはずだ。その取られた手法はNATOの東への拡大、これまで、一番にロシア圏を構成してきたウクライナへの提言、カフカスと中央アジアにアメリカの影響力を拡げる努力がなされた。

 なぜ、執拗なまでにユーラシア大陸にこだわるアメリカであったのか。そのつどプーチンは悪者キャンペーンにさらされながらも耐え続けることができたのか。その決定的な違いは、物持ちの裕福な若旦那と餓えた狼の決定的な違いにある。膨大な資源国家ロシアはバカをなさなくても生きていけるが一方のアメリカは、世界なしには生きてはいけない国にシステム的になってしまった。商品経済上の赤字を埋め合わせてくれる資金の流れをアメリカに向けることによって不足分を補って余りある消費を続けることができる。

 そのシステムは2050年までには完璧に崩壊するであろうとみられている。世界の三分の一を有する軍事力はどうだろうか。はっきりいって使い物にならなかった。地上戦では使い物にならないアメリカのトラウマはヴェトナム戦争の敗北であった。近年ではオバマ大統領がシリア爆撃を躊躇し敢行できなかったことが、決定打となった。強いアメリカだから言うことを聞き、貢物をさしだすのである。今後、頼みの綱である保護領としてのわが国とヨーロッパの離反が起きようものなら綻びは決定的なものとなる。もう民間のトップが工場立地にとやかくのたまうなとジャブをかえすといった正論を吐き始めている。政府はもうちょっと時間がかるはずだ。戦後処理がまだ、今後もすんでいないという理由である。(イングランドは1649年国王の首を刎ねることで、その近代政治の時代を開幕した)

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