『金曜散策』2023.12.22By SeimeiWada

 

実体というものは物質について言うと理解してみる。物体界というものを現象界についてと理解してみる。

 

●命題1

実体の持続性は時間のうちにないと想定されている。

 

神や魂をあらせたところの錯誤

 

●命題2

無始、無終、不断の持続といった物質にあたえられたア・プリオリな陳述を非物質的な実体にも帰属せしめたことによる錯誤。

 

神や魂ではなく物心崇拝の方向に人類の知性は向かった可能性はなかったのか。

 

●命題3

物体界にいえる、すなわち、われわれの知性に条件付けられてある。その生成、消滅、変化、持久性についての法則は、物体界についてのみいいえる。

 

●考察

神の代用に物質はなりえる資格を有するが、命題3から物体はなりえない。

ではなぜ物質教というものが根付かなかったのか。神は人に語りかけてくるが、物質は語りかけてこないからなのか。よくわからない。物質の根源を追求してやまない物理学者だけには語りかけてくるとでもいうのか。

 

●雑談

共同体が美しさに満ち溢れるのは女性の知性の総数が美しくあるときであろう。そうあれば、子供に受け継がれる子育てとその知性も美しくなるからだ。もっと独断の具体例をあげてみよう。ブラームスの交響曲第4番の出だしのモチーフに以上の思いをいだくのは筆者のみであろうか。

 

 

[彼らは欲する。

絶望から遠ざかるほどあいでの、成功をなし、

退屈から離れるほどあいでの、失敗をなす。

By SeimeiWada]

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