「土曜曼荼羅」By Seimei Gonjirou Wada2026.5.23
Photo. By GEORGES MATHIEU
物体という言葉を発するときそれが、あまり通俗すぎるので「存在」という言葉をあたえる。
はたしてそれほど単純に考えていいものであろうか。
物体は直観の世界に属するものであり、「存在」は抽象性を帯びた概念の世界である。
「存在」という言葉を拡張しすぎて直観との間に乖離が生じたときには、われわれの概念は、勇気をもって直観の世界に立ちもどらなければいけない。
真理とは抽象的な判断と直観が一致した場合には客観的側面からのとらえかたであり、主観的側面からは、それを知という。