2009.9.10




 「だめもとで対米自己主張してみたら」

 鳩山政権における三党連立が決まった。特筆に値することは社民党の動向であった。
閣僚入りをはたしたものの日米軍事同盟を是認する方向にトーンがダウンした。村山首相誕生にて本来の社会党が変質した元年だとするならば、今回の動きにも同様の社民党の方向性を垣間見る思いがした。今我が国で日米軍事同盟にしっかり腰を据えて反対する党は、日本共産党一党になってしまった。左翼の政治集団はまだ大きな政治的うねりとはなっていない。
 アメリカの世界的軍事戦略のひとコマからよもや脱却しうるかとの期待感があったが大きな期待は持てないような気がしだした。
 国民生活の向上と国際政治を同列に扱い、すりかえる政治態度はつとにつつしまなければいけないことのような気がする。
 史上最大の支持で国民がバックについているのだから、少々冒険もゆるされるような気がしてならない。アメリカに日米地位協定にむけてジャブの一つや二つかませることは、逆に両国の信頼関係にプラスになりえる。若旦那の裾にすがみつく女郎のイメージだけは、しっかりと払拭したいものだ。